家庭で出来る美味しいスイカの作り方

30センチ×1メータのスペースか
深さ70センチ以上のプランタ−orバケツで十分作れます

プロロ−グ
種を播種(種から育てる)するチャレンジャーの方へ
・今年食べたスイカが美味しいかったからと言って来年育てても美味しいものは出来ません。
かならず新しい種を購入しましょう。

三月中頃〜4月初旬が播種の適期です

苗床の製作&播種

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@発砲スチロールの箱中にアンカを置いて、プラ皿を載せます。
A針金で屋根を作り、ビニールを被せます。
発芽後、昼間の温度管理を容易にするために開口部を作っておきます。
B温度管理用に熱帯魚用の電子サーモで、あんかの温度調整します。
正確に温度が測れるうえセンサーを地中に埋めれば発芽条件地温で管理できます。

※あんか漏電における火災等の責任は一切負いません。自己責任でお願いします。

C発芽適温は25゜〜30゜です。筆者は地温25゜設定。
昼は、ビニールを開口。夜はトロ箱をかぶせて保温に勤めます。
種用用土を使い7.5センチポリポットに播種。
発芽まで日陰で管理。

@ 育苗編
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point
・高温・乾燥を好み、降雨・多湿の条件には、適応しません。
・発芽してから高温で育てたり日光不足となるととてつもなく徒長してしまいます。

03_15_1.jpg・発芽まではおよそ3日。発芽確認当日の朝に日向に出します
 上部をビニールなどで覆い十分に日光にあてます。
 温度の上がりすぎに気をつけられたほうが良い。
 (高温になり枯らさないように。)

生育温度は、15℃以上が必要で、適温は、22-30℃、夜間12-20℃・昼間25-30℃です。夜間はトロ箱保温
 水遣りは、乾いてから極々薄い液肥をやりますが、少なめで管理した方が良いです。(種まき用土で肥料分が混入してあるものは不要)

・本葉が出始め気温が15゜を越えたらビニールに穴を開けて育てます。


←播種3日目

スイカは【接木】した苗でないと病気に罹る確立が高くなります
そのために、根の部分には病気に強い植物の苗を。
本体部分に目的の苗を「接木」して育てます

今回は「呼続」と呼ばれ簡単で最も安定している方法を使います

台木となる「夕顔(れんし)」を播種し、その後 穂木「スイカ」を播種します

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接木当日は温度をやや高めの27〜28℃とする。

接ぐ前に、台木のトップ芯芽は切り(摘心)、台木の葉は一枚か二枚残す。
接ぐ穂木(目的の穂木)は芯芽を切らずそのままでよい。

左の太い方が台木で、右の細い方が接ぐもの(目的の穂木)。
台木の胚軸を上から下に向かって斜めに半分ほど切り下げます。
スイカの胚軸は下から上に向かって斜めに切り上げ、台木の切り口へ差し込む
接いだ所をクリップする(毛糸を巻きつけてくくっても可)

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CRW_8903.jpg専用のクリップも販売されているが、100個セットで
素人には数多すぎなので、適当なものがないか探していると、100円ショップで木製の洗濯バサミを見つけました。
茎の径にあった丸い凹みもあり
バネを伸ばして挟む力を弱くするとピッタリ収まりました。

台木も、接ぐもの(穂木)も、苗床から持って来て、接いでからポットに植え替える。





接木後の管理
1〜5日目頃、目的の穂の根側(地面に近い方)を指でつぶす。
つぶした根は自然に枯れるのでそのまま放置

台木の根はもそのまま育てる。
切り口をぬらさないように霧吹きを一日2〜3回やった方がよい。

7〜14日間くらいで直射日光を遮断する。
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必要ない台木の上側は接いだ7〜14目で切る。

その後2〜3日目より弱い日光に当てる。7〜8日目から一般管理とする。
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参考 : 断根接木
CRW_8915.jpg台木(夕顔レンシ)
CRW_8916.jpg穂木(タヒチ)
CRW_8917.jpg台木に楊枝を刺す
CRW_8918.jpg台木に穂木を刺す
終了

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A マルチ、トンネル編
育苗と並行してマルチ+トンネル作りをおこない、
定植までに地温を上げるように。地温は最低でも15゜。適温は18゜

・土作り、化学肥料(8+8+8など)や苦土石灰、腐葉土、堆肥、醗酵牛糞、を混ぜて
 高さ30センチ、巾30センチ、長さ100センチぐらいの高畝を作ります。
 根は好気性ですので、堆肥と腐葉土を多目に混ぜ込んでいます
深さ70センチ以上のバケツ、プランターでも可。

・トンネル支柱を30センチ間隔で差込、農ビでトンネルをかけます。
・風でトンネルが崩壊しないように専用のパッカー(ホームセンターにあります)で止めます
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定植適期の苗は本葉が4〜5枚展開した時点で、天候の良い無風の日を選んで定植。
深植厳禁。

定植後、活着するまではやや高温多湿気味に管理するが、活着後はできるだけ換気に努め、
交配までに軟弱徒長させないようにする。
昼間の温度が高い時には、トンネルの中の温度が異常に高くなり過ぎますので、ビニールをめくって温度を調節します。

台木の芽が出てきたら、早めに切り取ります。

★誘引と整枝
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定植後苗の活着を確認したら、5〜6節で摘心し子蔓4本立て。
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1回目の剪定は子ヅルが40cm位伸長した時点で揃ったものを目的の本数に揃える。
2回目はツルが80〜100cmに伸長した頃に側枝を除去しながら、ツル先を一方に揃え軽くツル引きをする。(風で動かないよう竹で留める)
3回目は15節前後の雌花が咲き始め目標とする20節前後の雌花が確認できたとき雌花の節位の側枝まで除去しながらツルを引く。

★追肥
1回めの追肥
本葉が1枚のころに鞍から少し離れた両側へ与えて覆土する。
2回め(蔓肥)、3回目
株から50から60cm離れたところへ。3回めのとき、敷きわらを株のまわりに敷く。
4回め、5回め(玉肥)…果実が着きはじめたころと、野球のボール大になったころに与える。果実がこぶし台になるまでは追肥をしない。肥料のやり過ぎはツルばかり伸ばします。
玉肥が済んだら畝全体に敷きわらをする。
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6月10日にビニールトンネルを外し、前面にワラを敷きます。
黒マルチのうえに少量のイナワラか麦わらをのせてツルが直接マルチにふれないようにします。

★人工受粉
人工受粉交配予定の2〜3日前から夜温を高めに管理する(目標温度17℃)。
また交配期には湿度はできるだけ下げるようにする。

雄花は早朝に咲きますので、午前8〜9時頃が適期です。受粉後4時間内に降雨があるとダメです。
一般には午前中雄花の花粉を雌花の柱頭につける方法でよいです。しかし、当日の天候によっては(雨天)花粉の出が悪くなるので、前日に採取しておいた雄花を利用するのもよいでしょう。
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雄花の花弁を取り除き、葯をむき出しにして雌花の柱頭に軽くなすりつける

受粉する雌花は、根元から数えて2番目〜5番目ぐらいの良い雌花にします。
1番目の雌花に受粉すると、玉が小さいものになってしまいます。

2本仕立ての場合には、1本の苗に3個〜4個までで後は受粉しません。

開花日を書いたラベルをつける。
8割以上の着果が確認できた時点で灌水を始め、初期の肥大を促す。
着果後30日目までは高温多湿気味に管理して、果実を硬化させないようにする。
30日目以降は徐々に換気をして特に夜温を下げるようにし、灌水量を減らして果実の成熟を促す。

★収穫時期
つる・ヒゲが枯れ、お尻が黄色く変色し、音がいい音になったら収穫している。
収穫後2日位してからが食べ頃の事が多い。
大玉系は開花後45〜50日、小玉系は35〜40日で収穫期となる。試し採りして食べてみる。熟していれば同じ日付のものは熟度がよい。収穫は試し切りを行った後着果標識にそって行う。